2・8 ストレスの少ない生活 (2012/02/09)
「チウ、チウ(おじさん)、硬貨でいいから、ちょうだいよ」見かけは30歳ほどの太ったモレーナ(混血女)が寄ってきた。「チウ!」その言葉にカチンときた。今年で49歳になるのだから、もちろん、もうおじさんなのだが・・・。この女性はみかけは30歳ほどに見えるが実は10代のストリートチルドレンなのかもしれない。モレーナや黒人は年齢がよく解らない。 チウという言葉を聞く前は、お金をあげようとズボンのポケットを探っていたが、この言葉を聴いて、心変わりしてしまった。そのまま無視をして彼女の横を通り過ぎた。もう、そろそろ人間がこなれなければならないのだが、なかなか難しい。こんな態度をとった自分に、ちょっと後ろめたさを感じながらリベルダージに向かった。 自分でも驚くほど、カッとなりやすいし、失礼なことを言われたり、された人間には2度と会わない。とにかく頑固なのだ。それだけ我侭に暮らしてきたせいだろう。時折反省するが、この年までになれば、仕方がない。ほそぼそと自分だけで暮らしているので、別に嫌な人間に会わなくなったとしても大した影響はない。 都会生活ではあるが、これだけストレスの少ない生活を送っていれば長生きしそうではあるが、くよくよ考えるタイプだし、短気だから、たぶんそうはなかなかうまくいかないだろう。できれば、誰にも迷惑をかけず苦しまずポクッと逝くような終わり方が望ましいが・・・、自分の終わり方はどんなのだろう。なんとなく楽しみではある。
 | そよ風のように気持ちよさそうにレゲエを歌っていた。人が聞いていようといまいと、彼はいっこうに意に介さない。一切コビを売らない。そんな彼の態度に好感を覚えた。 |
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