移民百年祭 Site map 移民史 翻訳
南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2020/07/07)
2・14 頑なさ [画像を表示]

2・14 頑なさ (2012/02/15) 「また、こいつか」頭のなかでつぶやいた。
犬たちとエレベーターに乗り込むと、ボタンを押していないのに降下しはじめたので、もしや、という気持ちがあった。これで2日つづけて、こいつと乗り合せたことになる。
 この白髪の白人系の、50代中ごろの男性とは、これまでも何回か乗り合せたことがあった。彼は毎朝ジョギングに出かけているようで、ちょうど僕が散歩にでかける頃に出かけるいるのだ。愛想のない男で、エレベータに乗り込んできても、一言も発しなかった。ブラジルでは乗り込んできた方が最初に挨拶を言うのが礼儀なので、勿論、彼が何もいわなければ僕も何も言わない。本当は、そんなことを気にせずに気軽にこちらから挨拶をすればいいのだが、頑で人嫌いの僕にはなかなかできない。こちらから挨拶をすれば彼も気さくに挨拶をするかもしれないのに・・・、そうすることによって人間関係がうまくいくことが解っているのにやらないのは、バカな奴といわれても仕方がない。
 今日は、会わないようにわざわざ時間を少し遅らせたのに! もしかして彼も僕と乗り合わせるのがいやで時間を遅らせたのかもしれない。犬たちを連れて降りるエレベーターはモノを運んだり、動物を運ぶ用のものだから、一人の彼はわざわざ、このエレベーターを使う必要が無いのだ。そう思うと、ますますこの男がうっとうしい。
 ブラジル人もかなり頑な人間が多く、メルカードの買い物の帰りに僕がいつもよくいくバール(軽食屋)には、やはりこのバールをよく使うらしいおじさんがいて、同じ席にいつも座る。僕はそのことを知らずに彼専用のその席にカバンを置いて、いつものようにカウド・デ・モコト(牛の足スープ)をすすっていた。そうすると、このおじさんが急にやってきて、荷物をのけろというような素振りをする。他の席はたくさん開いているにもかかわらずである。ちょっと頭に着たが、彼をみると結構の年のおじいちゃんなので、老人はいたわらなければならない、という気持ちが働き、何も言わずに僕のカバンを反対の右となりの席に置いた。
 1週間に1度しかいかないので、しばしばこの専用席のことを忘れてしまい同じようなことが3回ほどあった。そのたびに彼は一言も発せずに、「カバンをどけろ! ここは俺の席だ」という態度をとった。はっきり言ってかなり失礼なおじいちゃんである。「すみません」の一言ぐらい言えばいいのに。
 僕の頑なさもこのおじいちゃんに似た部分が随分あると思う。こんな失礼なジジイにならないように、今から気をつけていこうと思うが、解っていてもなかなかできないのが現実である。

DSC_8868.jpg
カーニバルをまじかに控え、カーニバル用品店にはたくさんの客が入っていた。今年は去年に比べ15~18%ほど売り上げがあがりそうだ、と店のオーナーがテレビのニュースで語っていた。


前のページへ / 上へ / 次のページへ

楮佐古晶章 :  
E-mail: Click here
© Copyright 2020 楮佐古晶章. All rights reserved.