移民百年祭 Site map 移民史 翻訳
南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2020/03/31)
2・17 写真の難しさ

2・17 写真の難しさ (2012/02/17) この頃、街角のミュージシャンが増えたような気がする。今日も二人のミュージシャンをセントロでみかけた。たいてい写真を撮らせてくれと頼むと気軽に撮らせてくれる。
 撮らせてくれたミュージシャンには、たいてい写真をあげることを約束し、少ないながらもお金を募金箱にいれることにしている。先日、撮らせてくれたギタリストの写真を、教えてくれた住所に届けに行った。あまり日がたちすぎると、自分自身が届けるのが嫌になるのでできるだけ早く届けることにしているのだ。
 教えてくれた住所の番号を見ながら進んでいくと、小さな入り口の上に目指す番号があった。ここかな~? 少々疑問を抱きながら、階段を上がっていく。2階は入り口の小ささからは想像がつかないくらい広さがあるようだった。どうやらここは楽器の演奏を教える小さな学校のようである。どうしようかと、ウロウロしていると一人のおばさんが「何か?」と声をかけてくれた。封筒を差し出しながら「これをパウロさんにわたしてもらいたいんだけど」と言うと「あっ、パウロ。今ついたところよ。この奥の部屋にいるからどうぞ」といってくれた。別に写真を渡すだけだから、渡してくれるだけでいい、と言ったのだが、あんまり熱心に薦めてくれるので、直接渡すことにした。
 奥の部屋に行くと、パウロがにこにこして迎えてくれた。写真を渡すと、早速封筒から取り出して見始めた「たくさんの人が写真を撮ってくれて、皆写真をあげるからというんだけど、誰もくれた人はいないよ。写真をくれたのは君が始めてだよ」と喜んでくれた。
 彼の演奏の様子は動きが少なく、あまり被写体としては良いモノではなかった。顔だけ見ると、とても演奏しているとは思えなかった。そんなこともありうつむき加減の写真を2枚選び印刷渡したのだった。
「きれいだね」とは言ってくれるもののあまり気持ちが篭っていなかった。あまり気にいら無かったのだろう。もちろん被写体のせいもあるが、もっと気持ちの入った写真にならなかったのは、写真家の技術のせいもある。僕自身も、彼の反応にちょっとがっかりてしまった。誰でも簡単に写真を撮れる時代になったが、やっぱり人を感動させる写真を撮ることは難しい。つくづく写真の難しさを実感してしまった。 


前のページへ / 上へ / 次のページへ

楮佐古晶章 :  
E-mail: Click here
© Copyright 2020 楮佐古晶章. All rights reserved.