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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
2・26 おいしいカフェ [画像を表示]

2・26 おいしいカフェ (2012/02/27) 写真を撮りながらセントロを徘徊後、久しぶりにポン・フランセースが食べたくなった。ポン・フランセースとは日本語で直訳するとフランスパンであるが、本物のフランスパンとはかなり異なる。皮を少し厚くしたコッペパンといったようなものである。ブラジル人は朝食にこのポンは欠かせない。以前は、作りたては非常においしく何もつけないでも食べれたが、最近のものは、防腐剤のようなモノが使われているのかなんともいえない臭みがありおいしくなくなった。その証拠に、以前は一晩も置くとカチカチになって食べられなかったが、今のものは2日たっても3日たっても柔らかくそこそこ食べられる。
 どこかにおいしいポンはないかと探しに探し、みつけたのがこのパダリア(パン屋兼軽食屋)であった。ジョンメンデス広場にあるこの店は、1872年から創業されているサンパウロでも1,2を争う超老舗である。
 4つのポンを買い込んだ後、久しぶりにカフェが飲みたくなった。これだけ古いパダリアだから、もしかしたらこだわりのあるカフェかもしれない、そう思いエスプレッソを1杯頼む。
「カフェを一杯、エスプレッソでね」とモレーノのカウンター内にいる青年に頼むが日本語訛りの僕のポ語は通じないようで困ったような表情をしている。横にいた白人系の男が「カフェだって」と助け舟を出してくれた。 
 青年は手馴れた手つきでコーヒーカップにさっとお湯を入れ暖め後、カフェを入れる。むむむ、ちゃんとカップを暖めてくれるとは!! 日本では当然のことかもしれないが、カフェ専門店は別にして、ここのようなパダリアでなかなかここまでやってくれる店はない。出されたカフェを飲むと、苦いばかりのエスプレッソとは一味違いまろやかである。僕のような人間にも解るということは結構いい豆を使っているのであろう。聞くとサンタモニカという聞いたことの無いメーカーであった。大企業のブレンド豆とは異なる、カフェ農場から直接仕入れた豆を使っているのだろう。
 ガラスケースの中を見ると、定番のコッシーニャ、コロッケなどが並ぶ中に、エビフライのような揚げ物、ちょっと変わったコロッケ風のものがある。聞くとバカリャウ(タラ)のコロッケという。エビフライにも惹かれたが、コロッケの方を選び、もう一杯のカフェを頼む。期待したほどではなかったが満足できた。
 レジでバカリャウコロッケの値段を確認すると4,5レアル(約230円)。それくらいとは思っていたが、やはり高い。日本では、ほぼ牛どんが食べられる値段である。サウガジーニョには少々がっかりしたがおいしいカフェが飲めると解ったことは大きな収穫であった。 

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日曜日の午後は、どの店もシャッターが下ろされ、さすがに人通りが少ない


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