3・2 ブラジルの生活 (2012/03/03)
数年ぶりにブラジルに帰ってきた友人と夕食をした。 「今、皆ブラジル人は調子がいいみたいですね」と友人。 確かに、社長や一流企業の社員などの裕福層はバブル景気で笑いが止まらない状態の人間もいるようであるが、僕の友人、知人は庶民か庶民以下の人間ばかりのせいか、あまり景気がいいという話は聞いたことがない。むしろ、ローンで首が回らない、月々食べていくのがやっとという人がほとんどである。おそらく、今、貧富の格差が驚くほど広がっているのだと思う。テレビや新聞ではC級層の購買力が増えたなどといわれている。確かに購買力が増えているのは確かだろうが、ローンの支払いが増え、生活は楽になるどころかますます苦しくなっているのが実情のようだ。 実際、友人が驚くほど治安は悪くなっている。ハストンと呼ばれる、レストランを襲撃してレジ、客から金品を奪い取っていく強盗事件が毎日のように起きているし、高給アパートが根こそぎ襲われる事件もしょっちゅう起きている。 ブラジルでは、お金持ちだからと言って、高級車にのって、高級レストランで食事をしていい生活を安心してできるかと言えば、治安がわるいたために必ずしもそうとはいえない。僕の知り合いのお金持ちの中には、襲われない様にボロい車に乗り、目立たない生活をしている人もいる。 ブラジルでは、困らない程度にお金を持ち、そこそこの生活ができるくらいが一番いいのかもしれない。
 | セントロの通りには求人情報をつけたサンドイッチマンがたむろする。求人は増え、失業率は下がっているようだが・・・・ |
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