3・20 ブラジル人の舌 (2012/03/20)
どうもカゼがよくならない。今日は魚の買出しの日なので、散歩はとりやめ、買出しだけにする。 久しぶりにいろんな魚種が入荷している。「お勧めは?」よ聞くと、シマアジとイワシとサバだという。サバはシメサバも大丈夫らしい。店主の日系人サミエルさんは、シメサバにするために塩漬けにしたサバを見せて、にーっと笑った。よっぽど新しいのだろう。大きさも手ごろだし買うことにした。サンパウロでは、日本のサバのように立派なモノはほとんど無く、大きくてもせいぜい20センチほどだ。それと、35センチほどのシマアジとイワシ1キロを購入。〆て32レアル(1500円ほど)。すべてリンパ(きれいに)してもらった。 ブラジルでは、魚はキロ売りでまるごと売られている。魚を買う時に「リンパして」と頼むと、内蔵、頭を取ってくれる。さらに「フィレにして」と頼むと、3枚オロシにしてくれる。さすがに安いイワシなどは手間がかかるのでしてくれない所があるが、頼めばたいていの魚はしてくれる。日系人の店などでは、「刺身用にして」と頼むと皮もきれいにとってくれ、きればいい状態にしてくれるので大変ありがたい。 最近でこそ、ブラジル人も魚を食べるようになったが、昔はほとんど食べなかった。生で魚を食べるというと、しかっめつらをされたものだ。今では「サーモンの刺身は大好きよ!」なんて答えが返ってくるくらいだから、日本食も随分浸透したものだとつくづく思う。逆に、ブラジルで食べられているチリ産の養殖サーモン(マス?)は、僕なんかはあまり食べる気がしない。日本食屋の主人に聞くとブラジル人はマグロやサーモンのような赤身の魚は良く食べるが、白身の魚はあまり食べたがらないらしい。牛肉が赤いせいか??? ブラジル人は味音痴だというのが、日本食レストラン業界での定説であったが、最近では、海外でおいしい料理や日本食を食べる人がふえているせいか、確実に味がわかる、舌の肥えた人が増えている
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