3・20 タクシーの悪条例 (2012/03/21)
撮影の仕事が入り、機材を運ぶのにどうしてもタクシーを使わなければならなかった。以前にも何回か書いたが、タクシーは嫌いなのだ。 いつも使うタクシー乗り場のタクシーを使い、運転手に疑問思っていたことを聞いてみた。 「まだ、座席に座ってもいないのに、タクシーメーターを入れていいの?」 「条例では、客が呼んだ時点で、メーターを入れていいんだよ。俺はそんなことをしないけどね」 と言う事は、運転手が行き先の住所がわからず、地図を見たり、人に尋ねる時間も客はお金を払わなければならないということだ。なんという条例だ! 「ポルタマーラー(後ろの荷物置き場)を使う場合は2.5レアル払わなければならないの? もし使わずに座席に乗せた場合も払わなければならないの?」 「条例で運転手は要求してもいいんだよ。だけどポルタマーラーを使わない場合は荷物を載せても払う必要はないよ。例えば、スーパーの買い物客を乗せる場合は荷物を載せるだけでも時間がかかるし、お金を請求するよ。でも普通数個の荷物だったらは俺なんかは要求しないけどね」 なるほど! 「これらの条例はタクシーの運転手が決めたんじゃなくて、市が決めたことだからね」と自分達には責任がないことを強調する。しかし、それにしてもタクシー側に有利な条例ばかりだ。先々週に僕が乗り合せたような性格の悪いケチな運転手に乗り合わせたら悲惨なことになるわけだ。数人の友人に尋ねたが、こうした条例のことを知っている人はいなかった。ブラジル人は激しく文句をいう人々だから、タクシーでのイザコザはたくさん起こっているはずだ。テレビや、新聞ではこうした話題は直ぐ取り上げるから、もしかしたらもう取り上げられているかもしれないが、僕の見るところではまだ一度も見たことがない。運転手側も外国人だと文句を言わないからと思い、外国人にのみ要求している運転手が多いのかもしれない。 僕が聞いた運転手はまだ一人だから、もしかしたら彼が間違っている可能性もある。しかし、彼の言うことが正しいとしたら、まだ、座席にも座って行き先も告げていないのに、メーターを入れるなんて絶対不当だし、こうした悪条例は止めてもらいたい。
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