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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2020/07/02)
3・23 中国製 [画像を表示]

3・23 中国製 (2012/03/24) ほとんどテレビをみることはないのだが、朝夕のニュースの時間になると、つっけぱなしにしている。いつものようにテレビをつけたままで、ブログを書いていると、「中国からのバカリャウ(鱈)が安い」という言葉が耳に飛び込んできた。中国で鱈が捕れるはずはないと思うが? と思いながらテレビを見ていると、ノルウエーから中国に入り、それがブラジルに来ているとのことであった。ポルトガルや他の国から輸入される鱈より30%も安いらしい。インタビューを受けた小太りのおばさんが「安いし、おいしいし、これからも買うわ」と言ってニッコリ笑っている姿が流されていた。
 ブラジルでも、中国人は、水晶やアメチストを大量に買い付け、中国で加工し安く諸外国に輸出している。ブラジルにも加工されたものがブラジルで加工されたモノより安く売られている。以前ブラジルのアメチストの90%を生産しているアメチスト・デ・スールという南伯の小さな町に行ったことがある。そのときに鉱山のオーナーと話しをした。「中国人がよく買いつけに来るよ。倉庫にあるものすべてを買うっていうんだけど、凄く安い値段で買い叩こうとするんだよね。こっちも鉱山で労働者を使っているし、電気代からいろいろかかる。あんな値段では売れないよ!」と言っていたことを思い出した。
 おそらくノルウエーでも同じことで、船あるいは倉庫まるごとの魚を安く買い叩いて中国で安く加工しているのだろう。そういえば、日本でもノルウエー産のサバや他の国からの魚が売られていた。もしかしたら、表示されていないが、これらの魚も一度中国に入って加工されているものが日本にきているのかもしれない。
 僕なぞは中国製=危ないという先入観がどうしてもあるから、捕れた場所がたとえノルウェーであっても買う気にはならない。中国製には、どうしても「とにかく売れれば、後のことはどうでもいい」と言う気質が感じられる。数年前に中国の国内で牛乳を白く見せるために化学薬品を入れて売られた事件があった。たくさんの子供達が被害にあった事などを見ていると、たとえ産出国はことなれど、中国の手を経たものは信用できない。
 ブラジルに入ってくる日本食品のほとんどは中国製である。特に原発事故以降、日本の食料品は税関でストップがかけられ、市場にはほとんど出ていない。
 僕がきた頃は、日本の製品などほとんどなく、納豆から豆腐、梅干などすべて移民の方々が作って売っているものであった。その頃は、あまり味もよくなく、ほとんど買わなかったが、最近は随分おいしくなったような気がする。この間、久しぶりに食べた納豆はほとんど日本製と変わらなかった。僕の舌がブラジルの味になれたのか、ブラジルの日本食品が日本製に近づいたのかわからないが、今の僕にはブラジル製の日本食品で十分である。危ない中国製品を食べなくても日本食が食べられるということは嬉しいことである。日本の味を作り続けてきた移民の方々に感謝したい。

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3・11の震災法要に参加された人々


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