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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
3・25 危険の察知力

3・25 危険の察知力 (2012/03/26) アズミの引き綱が強く引かれた。どうしたのかと見ると、茶色い柴犬ほどの犬が前方にいた。首輪もなにもつけていない犬であった。体つきや、顔つきを見る限りではまだ完全な成犬ではない。
「なんや、なんや、やるきか!」とでもいうように、自分より小さなアズミとニンジャを見つけて、自信満々に向かってきた。2mほどに近づいた所で、僕がカメラの1脚が入っている袋を振り上げるて威嚇すると、一瞬どうしようかという顔をして悩んだ挙句その犬は僕らを大きく避けて通り過ぎた。
 そのままこれで終わるかと思っていたら、後ろからきていた20代前半ほどの男が「俺の犬を叩くきか!」とイチャモンをつけてきた。「あんたの犬か、何故、つながないんだ!条例で犬を散歩するときはつながないといけないんだよ!」その男の目を見ると、酔っ払っているか、麻薬をやっているのか、潤んだぼーっとしている。「もし、俺の犬を叩いたら」といいながら親指と人差し指で拳銃のようにして僕に向けた。
 以前に何度か通りを、この犬が1匹で歩いているのをみたことある。おそらく、酔っ払って歩いているうちに、この茶色い犬がなついて男についてきただけだろう。なんでブラジルにはこうしたバカが大いのか。うんざりしてしまう。
 今朝のニュースではサッカーチームのパウメーラスとコリンチャンンスの応援団がぶつかり合い。1人が死亡、1人が重傷。命のやりとりが自分のすぐ身近に潜んでいると思うとやはり怖い。しかしブラジルほどではないにしても、最近は日本でも同じような状態だろう。こうした社会の中で生き抜いていくには危険をいかに察知して、うまく避けていくかにかかっていると思う。


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