4・1 参考書 (2012/04/02)
息子とパウリスタの本屋に行く。たぶん、この本屋はサンパウロで1,2の大きな店と思う。 店に入ると、ぷーんとコーヒーの匂いが漂う。おそらく店内のどこかにカフェテリアがあるのだろう。最近、サンパウロの本屋にはカフェテリアがあるところが増えてきた。店内には、いろんな所に椅子、そして、床には座ることのできる区域あり、お客が自由に本を読んでいる。最初きたときには、寝そべって本を読んでいる人たちを見て驚いた。 「どんどん、いい先生が他の学校に移っていく」と嘆いていた息子に、参考書のような本があったら買ってあげようと思っていた。息子の通う学校は、中の下ほど私立学校で、先生の給料も非常に安く、優秀な先生は、お金持ちの子供達が通う学校に引き抜かれていくようなのだ。うちには、お金持ちの学校に通わす余裕はないから、せめて参考書でも買ってあげようと思ったのだ。いろいろ探すが、ある様子はない。係りの人間に聞いて行ってみると、参考書のような本はわずかに、ひとつの棚にあるかないかであった。日本のワンフロアーが参考書という本屋に慣れていたのでさすがにびっくりした。最近はブラジルでも大学に行くのが、あたりまえになりかけているので、参考書もたくさん出版されているのだと思っていたのだ。 数少ない本の中から、何とか使いかってのよさそうな本を選び買った。それにしても、この少なさは異常である。教会の近くには、宗教書専門店の本屋があるから、もしかしたら、参考書の専門店なんていうのもあるのかもしれない。大学関係の友人に聞いて探してみよう、と思っている。
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