4・4 パスコア (2012/04/05)
帰り際に「今度来るときには、オーボ(たまご)持ってきてね~」といつも熱帯魚のエサや魚を買う店の女の子がにっこり笑った。行く度に愛想よくしてくれるので、すっかり親しくはなったのだが、ちょっとオーボまではね・・・。 ブラジルではパスコア(復活祭)には、卵型のチョコレートを知人や恋人同士で贈りあったり、子供達に贈る。子供達はこの日を随分たのしみにしているのだ。 テレビのニュースによると、今年のオーボは14%ちかくも値上がりしているそうだ。近くのスーパーで値段を見てみたが、ちょっと大きめのモノで軽く50レアルを越えているので驚いた。知人の女性が、「娘がオーボを楽しみに待っているんだけど、高いのよね~。今年は一番小さいものでがまんしてもらうわ」と嘆いていた。 パスコアまじかになると、スーパーなどでは、オーボ売り場が作られ、色とりどりの、たくさんのオーボが吊り下げられて売っている。こんな様子をみたら、どんな子供でも欲しくなるだろう。 息子もすっかり大きくなり、もうオーボという年齢ではないから、知人の娘にオーボを買ってあげようと思い、値段を見ると40レアル。ポケットをさぐると20レアルしかなかった。それではと、20レアルのオーボを見るとあまりにも小さく買うのをやめてしまった。 贈る人がたくさんいるのか、人によっては、籠一杯にオーボを買い込んでいく人もいる。その一方で小さなオーボを選びに選んで1個買っていく人もいる。クリスマスやこうした行事には裕福度が目にはっきり見えるだけに辛い。
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