4・11 いじめ (2012/04/11)
「ブラジルではいじめはないの?」10数年前に知人の日系人に聞いたとき、そんな陰湿なものはブラジルにはないよ、と笑われてしまった。表面的には明るく陽気であるが、その内面は陰湿で執念深いブラジル人気質を考えて無いはずはない、とそのときは思ったが、それ以上は突っ込まなかった。 最近、テレビのニュースでは、いじめや校内暴力のニュースが毎日のようにながれる。いじめで学校にいかなくなったり、引越ししたり、学校を変わったりする子供達が随分いるようだ。 携帯で撮影された少女同士の激しい喧嘩の様子がしばしば流れるが、その激しさには驚く。髪をひっぱる、殴る、蹴る、全く容赦がない。少女といえども、最近の子供達は発育がいいから、その暴力度はかなり激しい。その様子をみていると、僕なんかとてもかないそうにない。原因は恋人を取られ、そのしっとからというのが多いようで、その辺がいかにも情熱の国らしい。 ある学校で持ち物検査をしたところ、ナイフやヌンチャクなどがごろごろでてきたというニュースもあった。日本も同様、ブラジルでも最近の子供達は加減をしらないから恐ろしい。ちょっとしたいざこざが死に至る場合もある。そんなことを考えていると、妙に生真面目で頑固な息子が、喧嘩に巻き込まれないか心配になる。いまでこそ、大人しくなったが小さい頃は、しょっちゅう喧嘩して、相手の子供の親に文句を言われることがしばしばあった。少林寺拳法を10年やっているので、かっとなって人を傷つけるのが怖い。手を出されても、手を出すな、と口がすっぱくなるほど言っているので大丈夫だとは思うが、ちょっと心配である。
 | 人種問題、貧富の差の問題などの複雑な問題があるだけに、いじめも複雑 |
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