4・18 目からうろこ (2012/04/19)
知人に森山大道のドキュメンタリーDVDをもらった。見終わって、自分自身の写真を撮るスタイルにヒントをもらった気がした。 彼は60歳を越えているはずであるが、そのつきることのない旺盛な好奇心、鋭い感性、には驚かされた。街をあるきながら、自分自身の感性と好奇心にしたがって、コンパクトカメラでとりまくる。一見ただバシャバシャと撮っているだけのように見えるが、長年の経験と技術があるからこそ撮れるのだろう。ノーファインダーで撮った写真も、構図が決まり雰囲気が漂う写真が撮れている。肩に力がはいらない、そのひょうひょうとした撮影ぶりは、僕の目指すスタイルでもあった。まさに、自分の目指す写真はこの撮り方だと思った。 このDVDを見て、自分の中でひとつ世界が開けたことは確かである。僕自身も、感性と好奇心だけで撮ってきたようなモノである。ただ、森山大道のと比べると、随分肩に力がはいっていたような気がする。あれは道徳的に撮っちゃいけない、このシーンは失礼だからなどと、自分の中に勝手に枠を作ってガチガチだったようなきがする。もっともっと軽く軽く、考えすぎず、感性と好奇心にしたがって撮ろう。そう思うと撮影が楽になったし、より楽しくなった。
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