4・19 サンパウロの物価 (2012/04/20)
最近、周辺でひったくりや強盗に遭ったという話を耳にすることが多くなった。それだけ人々の生活が圧迫されているということであろう。 僕の周りには、お金持ちはほとんどいないせいか、景気の悪い話ばかりである。行き着けの熱帯魚屋さんなどは「先月、先々月と最低だよ。もし来月もだめだったら、店をたたむしかないよ」と嘆いていたし、友人の食品会社の社長も「生産量も売り上げも10年前の2~3倍になっているのに、全然金が残らないばかりか、金に追いやられてるよ。経費がそれだけあがっているんだよね。それに金が回っていないよ」と大きなため息をつく。中小企業は一部を除いて青息吐息の所が多いようだ。そんな話ばかりを聞いていると、ブラジルは本当に景気がいいのだろうか? 首を傾げたくなる。おそらく、銀行や農業関係、鉱業関係の大企業は調子がいいのだろう。 とにかく、今のサンパウロは物価が高い。僕は、朝昼晩と家で飯を食べ、最近はほとんど夜飲みにいくこともなくなってしまった。夜食べに出かけると安いレストランでも軽く50レアル(約2300円)は越えるし、ちょっとまともなレストランだと150レアルは越えてしまう。駐在員が多く住むジャルジン地区などは月の家賃が7000、8000レアルというから驚いてしまう。日本からの旅行者もサンパウロのあまりの物価の高さにびっくりしているようだ。 僕の場合はアパートが自分の持ち物なのでなんとかまだやっているが、もしこれがレンタルだととてもやっていけない。つくづく物件が安いときに買っておいてよかったと思う。 中流以下の一般ブラジル人はどうやって暮らしているのだろう。不思議になってしまう
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