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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
6・13 嫉妬

6・13 嫉妬 (2012/06/12) アズミの「散歩に連れてって」コールに起こされて窓の外を見ると、真っ白なモヤ一色。さぞかし寒いのでは? と思ったがさほどではない。さすがにこれほどモヤがかかっていると散歩に行く気にもならない。
 犬たちは少々不服そうであるが、仕方がない。「明日連れて行ってやるからね」と言い聞かせて、後30分寝ることにした。ブラジルは、普通に生活していても何がが起きてもおかしくない所であるから人通りの少ない時間や天気にはあまり無理して歩かないに限るノデアル。
 日本では通行人を刺す殺人事件があったが、ブラジルでも、日系企業「YOKI社(与喜)」の取締役が妻(ブラジル人)に殺されて、バラバラにされ捨てられた事件があった。殺された取締役の不倫が原因らしく嫉妬に狂った妻が殺人に及んだのだ。
 ブラジルではとにかくこの手の嫉妬がらみの事件が多イ。学校でも恋人を取られた嫉妬が原因で集団暴行に及ぶ事件があいついでいる。恋人と別れたから、と言うので付き合い始めたら、元彼氏、彼女が嫉妬に狂って嫌がらせをしてくるというパターンも結構あると思う。
 僕にもそういうことがあった。早朝電話がかかってきて、しきりに住所を聞こうとするので、おかしく思い電話を切ると、再びかかってきて「俺の彼女に手を出したら殺す」というようなぶっそうなことを言われたことがある。仲良くなった女性に電話番号を教えていたのが不味かった。僕としては「彼と別れた」、と彼女が言ったので問題ないと思っていたのだ。元彼が、彼女から電話を取り上げ、かけてきたことが後で判明した。また、ある韓国系の男には、やはり女性がらみの問題で「今度あったら撃ち殺す」といわれたこともある。ほとんど女性関係の無い僕にでさえこうなのだから、手当たり次第にナンパしまくるブラジル男性なら、日常茶飯事にこうした問題が起きているだろう。本人は切れたつもりでも相手は切れていないことが多いのだ。ブラジル人のシツコサ、執念深さを感じる一瞬である。
 今日は、恋人の日。ブラジルでは恋人同士がプレゼントを交換する日である。残念なことに、今、僕には交換するような人はいないから今日も一人寂しく夕食をすることになりそうだ。
 


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