移民百年祭 Site map 移民史 翻訳
南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
6・28 たかが散歩と言えども・・・ [画像を表示]

6・28 たかが散歩と言えども・・・ (2012/06/29) ここ最近、散歩するルートを変え、何も問題のない快適な散歩ができていた。
 今日もアズミの散歩に連れて行ってコールに起こされて、いつものルートを歩いていた。大通りからリベルダーデ広場に入ろうとしたとき、4匹の野良犬が目にはいった。まあ、向かってくることはないだろう、と思いそのまま、広場を横切ろうとすると、他の犬が大嫌いなアズミが4匹に向かって吠え立てた。4匹はこっちを見るや「何をこのチビが! 俺たちゃ、野良犬だぞ!!」という威圧的な感じで向かってきた。ここで逃げると、こいつらは傘にかかって追いかけてくるだろう。立ち止まって向か撃つ体制をとった。どいつも中型の柴犬ほどの大きさでアズミの4倍ほどのである。
 ボクサーのような顔つきの茶と白のまだらの犬が歯を剥き出して「うううう、オラオラオラ」とまるでチンピラのように唸りながら向かってきた。だいたいの野良犬は人間を怖がっているから襲ってくることはないだろと思っていたが、こいつはさらに近寄ってくる。歯をむき出して向かってくる様子に一瞬驚いたが、ここで怖気づくわけにはいかない。だいたい、人間も含め、犬も、威張る奴が大嫌いなのだ。思いっきり、ウンコとり用の新聞の入ったビニール袋を振ると、この犬の顔にまともにあたった。1脚を入れてなかったのが残念でたまらない。こういうふてぶてしい犬にはキャインと鳴かして、人間の怖さを思い知らせなければならない。襲われたのが僕だったらよかったものの、飼い主がもし、小さな子供やお年寄りだったら、犬ともども噛まれていただろう。
 顔にまともに反撃を受けた犬は飛びのいたが、後の3匹の犬は遠巻きにして僕らを見ている。再び、さっきの犬が歯を見せ威嚇しながら向かってきた。さすがに、今度はさっきのように、容易には近寄ってこない。僕がさらに反撃の様子を見せると、少し離れた。さらに懲らしめてやろうかと思ったが、これ以上の深追いはしないほうが良いと思い、歩いて通りにでようとすると、1匹が追いかけてきたので振り向いて反撃しようとすると、それ以上はおいかけてこなかった。
 たぶん、この犬たちは路上生活者といつも一緒に行動している奴等だろう。最近、路上生活者は夜寝ているところを襲われないように番犬として連れている人が多い。それはそれでいいのだが、人の迷惑にならないようにちゃんとつないでおけ! と言いたい。
 やはり、散歩するには安全のために、一脚は必要だ。たかが犬の散歩といえども、自分や犬たちの身を守らないといけないなんて本当に信じられない。 サンパウロは人間にも、犬にも治安が悪過ぎる。

DSC_7722.jpg
今日は良い天気になりそう


前のページへ / 上へ / 次のページへ

楮佐古晶章 :  
E-mail: Click here
© Copyright 2024 楮佐古晶章. All rights reserved.