7・2 トライーラ・フリッタ (2012/07/03)
「ミナスの海」と呼ばれる、琵琶湖の約2倍の巨大な湖、フルナス湖沿岸には、ホテルやレストラン、ポウザーダがたくさんある。これらのレストランでは、湖の魚料理が有名で、トライーラ、ティラピアなどが食べられる。 トライーラというのは、日本で言うと雷魚で、意外においしい。 随分前に「レイ・デ・トライーラ(トライーラの王様)」というレストランでフリッタ(揚げ)を食べて、そのおいしさに感激した。ふっくらプリプリ白身は、ホーッと唸ってしまうおいしさであった。このおいしさが、ずっと頭にこびりついていて、また是非食べたいと思っていた。 サンパウロの近郊の町モジダスクルーダスやサンパウロの川魚専門店でトイーラのフリッタを食べたが、あのときに食べたふっくらプリプリは二度と味わうことはなかった。それだけに、今回は大きな期待を寄せていた。 湖岸にある、創業40年という老舗のお店に入って、早速トライーラフリッタを頼む。客の入りからしても、きっとこのお店のトライーラはおいしいだろう、と期待は膨らむ。お待ちかねのトライーラフリッタが出てきた。うむうむ・・・・。魚が思った以上に小さいし、痩せているような気がする。ここの店のトライーラは自然の魚を漁師から買ったと言っていたから、そのせいかもしれない。片やレイ・デ・トライーラは養殖モノ、ただし人工飼料ではなく小魚を餌にして育てた魚だと言っていた。 やはり、あのふっくら感はなかった。残念!! 単に自分の頭の中で、あのときのおいしさを増幅させているだけであろうか。食べ進んでいるうちにそんな気がしてきた。こうなったら、もう一度「レイ・デ・トライーラ」に行って食べるしかない。
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