7・5 リベルタドーレスと中国 (2012/07/06)
ニュースを見ていると、リベルタドーレスの試合後、店や銀行などの打ちこわし、飲酒運転による事故などいろいろな事件があったことが解った。知人と話をしていると、コリンチャンスが勝ったにもかかわらず、彼の家の周囲ではあちこちで喧嘩やもめごとがあり怖かったと言う。 勝ってもこの始末だから、もし負けていたらどうなっていたのだろう。考えただけでぞっとする。勝って喜んでアルコールを呑むうちに酔っ払ってこのような事件を起こす人が出たのだろうが、このような事件を起こすということは、人々の気持ちの奥底に日ごろの生活でのストレスや鬱憤が溜まっているということだ。 ブラジル経済はここ数年急激によくなり、諸外国からいろいろな便利な機器、システム、様式などが流入したが、その便利な生活を享受するために多くの人々が、長期ローンで買い物をするようになり国民の半数以上がなんらかの借金をしている状態らしい。毎月毎月、借金に苦しめられる生活、その上、いろいろなもはどんどん値上がっていく・・・。便利にはなったが苦しい生活の鬱憤は人々の中に溜まっていく。 これがブラジルだからまだこれくらいで収まったが、もし中国だったら大変なことになったと思う。最近、中国政府が、人々の気持ちが政府抗議に変わるのを恐れて日本たたきを煽らなくなったのが解るような気がする。 人々の鬱憤の爆発のキッカケは、サッカーの試合だろうが、デモだろうがなんでも良いのである。今回の試合後の事件を見ていて、中国はもう一発触発状態なのだな、と感じてしまった。
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