8・4 オリンピックの国民意識 (2012/08/05)
今日は、サッカー男子がホンジュラスとの試合。先取され、追いつき、またとられて追いつくというハラハラゲームである。後半に入り、用事で外出することになった。 意外や意外、普段と変わらないくらい人が歩いている。天気の良い土曜日とうこともあり、カップルで歩いている姿もちらほら見える。ブラジルのチームが試合最中なのに・・・。ワールド・カップやブラジル杯などでは、辺りから人通りが消え、歩くのが怖い程閑散とするのに、この無関心度には驚いた。昨日の女子サッカーの応援が盛り上がらないわけである。 一緒に外出した息子に聞くと、「あんまりいい選手が出ていなくて弱いから、皆期待してないんじゃない」という。オリンピックに無関心なのは、もしかしたら僕の住むセントロ付近だけなのかもしれないが、こんな様子をみていると、ブラジルがメダル数6つ、25番目とオリンピックで低調なわけがなんとなく理解できた。 ブラジル人の身体能力、体格などが優れていることは、格闘技やサッカーなどの一部の注目度の高いスポーツを見ていてよく解るし、ここぞというときのブラジル人の集中力にはいつも驚かされる。それだけに、オリンピックの不甲斐なさは残念である。 何よりもお金がモノを言うブラジルでは、お金を稼げないオリンピックは人々にはそれほど人気がないのだろう。貧乏をしながらでもスポーツに打ち込もう、とする人は少ないのである。日本のように、学校でのクラブ活動はほとんどないので、スポーツをするためにはお金がかかる。誰でも気軽にスポーツを始めるというのはなかなか難しい。テレビなどでも、しばしばスポーツ選手が大会にでるために募金を募る姿を見かける。大金を稼げるプロスポーツは別にして、ブラジルでは、まだまだ多くのアマチュア・スポーツは中流以上の人々しかできないモノなのだ。多くの人々は生活をするのにも四苦八苦状態で、スポーツにまで関心が及ばないのが現状だろう。 4年後のリオ・オリンピック向けて、政府は選手を育てるためにお金をつぎ込むだろう。そうなると人々の意識も大きく変わると思う。
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