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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2020/09/17)
8・5 20年前のジャケット

8・5 20年前のジャケット (2012/08/06) 先日の掃除で、20年前に母に買ってもらった麻布の、紺色のジャケットを見つけた。ほとんど着たことがなく、5回使ったかどうか。ジャケットは、ダンボールに入っていたためにクシャクシャのよれよれであった。そのうえ、ところどころ色があせ白っぽくなっている。かといって捨てるのはしのびない。とりあえず洗濯にだしてみることにした。
 ブラジルで一度も洗濯屋を利用したことがないので値段がいくらなのか、まったく想像もつかない。50レアル(約2000円)以下だったら出そうと決め、知り合いの洗濯屋に行くと20レアルにしてくれるという。着ておかしくないかちょっと不安だったが、「ちょっと色があせているけど、十分きれるよ」そう言ってくれたので安心して出すことにした。
 もう、このジャケットを買ってもらって20年もたつことを考えると、感慨深かい。値段は少々張ったが、母が無理して買ってくれたモノだった。今までほとんど着ることもなく埋もれていたのだ。ブラジルに来る前に父に買ってもらったスーツや、友人にもらったスーツが何着かあるが、これらも1度か2度袖を通しただけである。スーツやジャケットを着なければならない仕事をしてないということであるが、催し・式などに一切参加していないということである。一度、日本で、親類縁者が集まる法事にスーツを着ようとしたことがある。僕のスーツ姿をみた妹が「なんか、似合わないね」と言われてジャケットに着なおした覚えがある。もう、スーツが似合わない身体になってしまったのだ。
 今回日本行きに着て帰ろうという気になった。ジャケットを着ようかという気になる年齢になったのだ。とはいいつつも、本当は、帰りの税関で、できるだけこぎれいにして、駐在員らしく見せたほうが、引っかかりにくい思っていることもある。もっとも色の褪せたジャケットなんかを着ていると余計おかしく思われるかもしれないが・・・・
 20年ぶりに、このジャケットも日本に帰るわけである。そう思うと、ブラジルに来る前の思い出がじんわりと蘇ってくる。


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