9・5乾燥と羽蟻 (2012/09/06)
朝夕はカラリと乾燥し、涼しくて気持ちがいいのだが、日中は、歩いているだけでも汗ばむような暑さだ。20日以上ほとんど雨が降っておらず、砂漠と同じくらいの湿度だと誰かが言っていた。日本の湿気と暑さでへばっていた身としては、この乾燥はむしろ気持ちがいい。 そんなことを思っていると、この乾燥が原因で先日、ファベーラ(貧民街)で大火事が起きたことを知った。ごちゃごちゃと小屋が重なるように密集したファベーラではあっという間に火が広がり、多くの人々焼け出されていた。すべてを失い途方にくれる住人の姿が、テレビに映し出された。もしかして、僕の知り合いがすむファベーラかもしれない、と心配したが、どうやら別の所らしくほっと肩をなでおろした。 夕、写真を撮りながら歩いていると、驚くほどたくさんの羽蟻が電灯に集まっていた。例年だと羽蟻を見ると、今年も春が来たのだなー、とちょっと懐かしいような、ほのぼのした気持ちになるのだが、数が異常に多すぎ、そんな気分になる前に心配になった。長年ブラジルに暮らしているがこれほどたくさんの羽蟻はみたことがない。天候といい、大量の羽蟻といい、ちょっとおかしい。異変が起きなければいいのだが・
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