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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
9・11 3倍

9・11 3倍 (2012/09/12) メルカードに行くと、マグロの尾の付け根が売っていた。それほどおいしいものではないが、1キロ、5レアルと安いので最近よく買っている。生姜煮にするとそこそこ食べられる。きちんと料理すれば、鯨の尾の身どうようおいしいものかもしれないが、僕にはそんな技術も忍耐もない。せっかくいい食材が一杯あるのだから、しっかり料理すればおいしく食べられることは解っているのだが、なかなか忍耐強く料理することができない。怠け者なのだ。
 今日も、いつものようにマグロの尾の身を2センチほどの輪切りにしてもらい、お金を払おうとすると、何か高い? 「どうして、そんなに高いの?」と聞くと、尾の身が1キロ15レアルだという。先週買ったときは5レアルだったから、今日もその値段だと思い聞きもせずに輪切りにしてもらい包んでもらっていた。「えっ、3倍も高くなったの!」「身以外の部分は従業員のモノになって彼らが値段を決めることになったんでね・・・・。ごめん」いかにも申し訳なさそうに、オーナーがいう。値段を聞かずに買った僕も悪いが、一元のお客じゃないから、一言いってくれてもよさそうなものを・・・。そういえば、以前フェイラでも同様なことがあったことを思い出した。ブラジル人の超利己的がめつい性格。売れると思ったら、平気で2倍、3倍の値段をつける。恥知らずとしかいいようがない。自分が買う立場になったら、2倍3倍もあげられていたら、猛然と文句をいうくせに、特に外国人には平然とこのようなことをする。客のほとんどは中国人と日本人だからふんだくれるだけ金をとってやろうと思っているのだろう。教養のない奴にこのようなことをする奴が多い。キリンビールもスキン・カリオカを買収するにあたって同じようなことをやられたのだろうと思う。
 何故僕が尾の身を買っていたかというと、決しておいしかったからではなく、安かったから買っていたのだ。もう、2度と買わない。よっぽど、買うのをやめようと思ったが、もう輪切りに切り、包んだ状態になっていることと、値段を聞きもせずに買ったという弱みがあったからだ。お金の問題ではなく、平気で3倍もあげる根性がきにいらない! 今考えると言い張って、買わなければよかったと思う。ついつい日本人の物分りのよさが出てしまった。


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