9・22 ブラジリアンドり-ム・格闘技 (2012/09/23)
昨夜、格闘技、UFCライトヘビー級王者ジョン・ジョーンズ(アメリカ)対ビトー・ベウフォート(ブラジル)の試合があった。たぶん11時からテレビ放映があったと思うのだが、本を読んでいる間に寝入ってしまい見逃してしまった。残念。 去年あたりから、一般市民にも急激に格闘技が注目されはじめ、テレビ放映されるようになった。現在、世界の格闘技界で最も人気のあるアメリカの団体、UFCで多くのブラジルのファイターがチャンピョンになり活躍している。 身体ひとつで成功すれば大金を掴むことができるこの格闘技は、サッカー同様、貧しい人々にも大いに注目を浴びている。最近は、大邸宅に住み、きれいな女性からもちやほやされるている格闘技選手の様子が雑誌などで掲載されるようになり、ますます拍車がかかった。この数年の間に、リオやサンパウロなどの大都市のいたるところに、トレーニング・ジムが開設されている。 ブラジル人は体格もよく、身体能力が優れているし、貧富の差が大きな社会で育っているだけに勝負に貪欲で根性がある。まさに格闘技はもってこいなのである。今まで、有名なボクサーがあまりでなかったことは不思議であるが・・・。 日本の格闘技の隆盛期にも、ブラジル人は大活躍したが、まだこの頃は、ブラジル国内のテレビや雑誌などではさほど注目されていなかった。しかし、この頃活躍した選手の弟子たちがアメリカのUFCで活躍し各階級でチャンピョンになり、ブラジルのテレビや雑誌でも脚光を浴びるようになった。UFCはブラジルでも大々的に試合を行い、大観衆はブラジル選手の強さに燃えに燃えた。アメリカの団体のショー・ビジネスのうまさである。ブラジリアン・ドリームを掴もうと格闘技にのめりこむ青年たちが増えたのも納得がいく。 ヒクソン・グレイシーがアメリカで、大男のアメリカ人をばったばったと打ち破たブラジリアン柔術は、柔道家の前田光世がエリオ・グレイシーに教えた護身術が進化したものであった。今はブラジリアン柔術に、タイ式キックの技術やボクシングの技術がどんどん加わっている。こうしたさまざまな国の格闘技を変な先入観なしにどんどん吸収していくブラジル人格闘家は、世界中の移民が集まったブラジルの国そのものを見るようで面白い。なんでも受け入れる国に育った下地があるからこそ、ブラジリアン・ファイターは強いのかもしれない。
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