しばらく雨の降らない真夏のような日が続き、サンパウロの空はスモッグで汚れきっていた。そんな汚い空ではあったが、スモッグのおかげで、朝焼け、夕焼けは濃いオレンジ色でぼよよんとなんとも言えない味がでていた。 　犬の散歩を途中、ビルディング群の間からでてくる朝焼けに思わずみとれてしまった。速く行きたがっている犬たちをしかりつけ手持ちの小さなカメラにとりあえず収めた。明日、望遠レンズを持って1人できてしっかり撮ればいいさ、と思っていたが、次の日はついつい寝過ごしてしまい撮ることがえきなかった。 　そして次の日、朝から雨。さらに翌日・・・スモッグがすっかり雨に流されてしまいあのボヨヨンとした朝焼けはもう見ることもできなかった。 　写真に次はないのである。解っているつもりであったが、また失敗を繰り返してしまった。ああ～。 小さいカメラ+犬連れではこれが限界。いい写真にんりそうだったのに。また来年。

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