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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
10・23 ブラジリアン・パワー

10・23 ブラジリアン・パワー (2012/10/24) ブラジリアン・パワーは海外では順調のようだ。アメリカへの旅行者数も中国を抜き、今後アメリカへの旅行はビザがいらなくなるのでは?と言われている。ロンドンに引越しした友人によると、国際的な展示会などでブラジリアン・パワーをひしひしと感じるというし、国内にいると見えないがブラジル企業の調子は順調で小金持ちは確実に増えているようだ。
 国内を見る限りでは、不動産バブルは弾けかけているようだし、治安は悪化の一途を辿っている。僕の周囲の会社や店のオーナーからは景気がいいという話はほとんど聞かない。
 しかし、息子の話しを聞いていると、彼の友達は海外旅行にいっているらしいし、ほとんどの友達が高級携帯やコンピュータをもっているという。通りで写真を撮る人を見ても、一眼レフを持っている人が増えた。こうしたことから考えても景気が悪いとは決していえない。ただ、貧富の差はどんどんで広がっていると思う。セントロを歩くといたるところに路上生活者が寝ているし、ファヴェーラ(貧民街)も広がっている。金持ちはどんどん金持ちになり、小金持ちも増えているのだろう。
 インフレが終息し、ブラジルの消費構造ががらりと変わった。クレジットカードがあっという間に国民の間に浸透し、分割払いで車からアパート、家電などが、ちゃんとした職がある人ならば誰でも買えるようになった。昔は、車や家を持つということは非常に難しいことであったが、今や、「車を持っていない」というと逆に驚かれる社会になってしまった。その反面、国民の半数以上がなんらかの借金をしているそうではあるが。
 以前は、日本などから比べればいろんなモノが数年遅れていたが、今は世界中からさまざまな製品が本怒涛のように入り込み、ほとんど変わらない。
 ブラジル人の生活レベルは確実に上がっている。世界中の国がワールドカップ、オリンピックがあることを考慮しドンドン投資しているが、これらのイベント後、世界の投資が激減したら、この生活レベルを保っていくのは大変なことであろう。中国同様、道徳意識が薄い国民だけに、これ以上の治安の悪化がないことを願いたい。 
 
 


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