移民百年祭 Site map 移民史 翻訳
南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2020/08/06)
11・1 ポ語新聞

11・1 ポ語新聞 (2012/11/02) ポルトガル語を読むのが苦手でほとんど新聞を読むことはなかったのだが、最近新聞を読む機会が増えた。読んでいると、いろんな情報がみっちりつまっていてなかなか面白い。情報量が多いのは魅力だが、ページ数が多い土・日になると1部150ページほどにもなるので、目を通すだけでも大変である。せっかく情報一杯の新聞があるのに今まであまり見てこなかったのはもったいないことをしてしまったと思う。
 新聞を読む習慣は、ブラジル人もあまりない。僕の住むアパートを見ても新聞を購読している人はほとんどいない。最近でこそ、本を読む人をメトロやバスのなかで見かけるようになったが、日本のように外で新聞を読んでいる姿を見かけることはまずない。分厚い新聞を持ち歩くのも面倒だし、あまりに多すぎて家以外では広げる気にもならないこともあるだろう。
 ブラジル人に新聞の購読者が少ないのは、知識階層の高い人が少ないこともあるかもしれない。1900年にブラジルの人口は1740万人で文盲率はなんと65%、現在、人口は約1億9千万人に達し、文盲率は11%以下に落ちているらしい。それでも10人に1人は文字を読めないわけである。日本人からすれば、文字をよめないなんて考えられないことではあるが、外国人から見れば、昔から日本人の識字率の高さは驚くべきものなのだ。
 江戸時代の日本は、庶民の就学率、識字率はともに世界一だった。武士のほぼ100%、庶民層でも男子で49~54%は読み書きができた。江戸の就学率は70~86%で裏長屋に住む子供でも手習いへ行かない子供は男女ともほとんどいなかったという。同じ頃、イギリスの下層庶民は、ロンドンでも字が読める子供は10%に満たなかったらしい。こういうことを知ると日本人の博学、博識、知識欲の高さも納得がいく。それだけに今の衰退していく日本を外から見ていると辛い。
 ここ数年のサンパウロやリオなどの大都会では、猫も杓子も大学に行く時代になりつつある。さらにネットの発展から世界中から電子機器や情報が流入し、金持ちも貧乏人もネットを活用するようになったことを考えると文字を読めずに生活はできない。これらの大都会では文盲率は激減していると思う。しかし、世界の新聞業界の流れと同様ブラジルの新聞の売れ行きも減っているようで、うちなどにもしょっちゅう新聞の勧誘電話がかかってくるようになったし、インターネットでの配信も始まっているときく。
 今までテレビでしかニュースをみていなかったのが、ポ語の新聞を読むようになってより詳しい情報を正確にえられるようになった。それだけに新聞には頑張ってもらいたい。


前のページへ / 上へ / 次のページへ

楮佐古晶章 :  
E-mail: Click here
© Copyright 2020 楮佐古晶章. All rights reserved.