11・7 危ないサンパウロ (2012/11/08)
警察と麻薬組織PCCの抗争で次々と警官が命を落としている。一時期は政府が軍を介入させるという話までもあったが、知事はサンパウロ州で解決するという見解をしめしたらしい。 リオのファベーラは意外に簡単に制圧されているので、ちょっと驚いたものである。その原因のひとつとして、リオの場合はファベーラごとに組織が異なり、組織同士の縄張り争いなどもがあり、関係も疎遠だったことがあるようだ。それに比べ、サンパウロの麻薬組織は組織の関係が緊密で広範囲の地域に広がっている。組織員は狙いをつけた警官を調べ上げ殺害しているというし、巻き添えをくった亡くなった一般人も出始めている。 「彼女から、危ないから夜はできるだけ外に出ないほうがいいわよ。私の友達も巻き添えをくったわ。」と彼女に言われると、さすがに自分とはかけはなれた世界で、関係のない事とはとてもいえない。特に僕の住むセントロ付近は麻薬の売人なども多く住む地域だし、けっして人事ではない。 ファベーラに写真を撮りにいきたいが、いつも一緒にいってくれるボランティアの方にも「今は危ないから行かない方がいい」といわれ控えている状態である。 ただでさえ、治安が悪いのに、その上、警察と麻薬組織の抗争まであればおちおち夜歩く気にもならない。とはいうものの最近は、ほとんど夜繁華街を歩くこともなく、すっかり朝方人間になってしまっているので僕自身にはさほど影響はないが・・・・。しかし、気をつけなければいけないことは確かなようだ。
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