11・8 街の掃除人 (2012/11/09)
散歩の途中に、娘と父親らしきカップルと行き違うときに「ゴミはゴミ箱にいれなきゃいけないんだよ」と娘に言いきかせているのを聞いた。 そういえば、最近はちゃんとゴミ箱にゴミを入れている人を良く見かけるようになった。その逆、ゴミ箱からゴミ(アルミ缶やお金になりそうなモノ)を取る人もしばしば見かけるが・・・。 そのおかげか大分サンパウロの道路もきれいになったような気がする。もっとも、そのためには膨大なお金がかかっている。例えば、僕が散歩をするコースの道にはほぼ20mおきにプラスチックのゴミ箱が設置されている。これだけゴミ箱があれば、ゴミを捨てようとするときに、ほぼ確実にゴミ箱が目に付くから、少しでも道徳心がある人であればゴミ箱に捨てるだろう。そうしているうちにゴミ箱を探す癖がついて、ポイ捨てをする人が少なくなる。この作戦は結構成功していると思う。 ゴミ箱もそうだが、街を掃除している専門の公務員をセントロでは良く見かける。箒やゴミ袋をもって掃除をしている3人ほどのグループが掃除をしながら1日中街を巡回している。掃除人を雇う何て税金の無駄と日本に住んでいる人は思うかもしれないが彼らのおかげで、町は清潔さを保っていると言っても過言ではない。 ゴミを回収してもらうために街角には、たくさんのゴミ袋が出される。日本のようにゴミだし曜日や場所が決まっているわけではないから、毎日、いろんな所に、たくさんのゴミが出される。回収車が来るまでそのままであったら問題はないのだが、日本のようにゴミを荒らすカラスはいないかわりに、ゴミを荒らす路上生活者がいるので価値のあるものを探すためにビニールを破り周辺をゴミだらけにしてしまう。もし、掃除をする人が居なければ、これらの散乱したゴミはそのままの状態になり町中ゴミだらけになるだろう。そういうことを考えると、彼らの存在は大きい。見ていると、必ずしもまじめに仕事をしているとは思えない彼らの仕事ぶりではあるが、清潔な街を保つためには必要な存在である。
|