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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
11・13 油断もすきも・・

11・13 油断もすきも・・ (2012/11/14) 5年使った携帯が、会話中にブツブツきれるようになりさすがに限界に近くなったので、新しいモノを購入することにした。この携帯のSIMはVIVO、息子のSIMはTIM、同じ会社のSIM同士だと会話料金もやすいので2SIMの携帯を探していた。
 LGやサムスンの韓国製携帯はイマイチ信用がおけないので、ブラジルでは信頼がおけると言われているNOKIAが欲しかった。携帯は話されればいいと思っているので、一番安いものを買おうかと思ったが、今はインターネット料金も随分安くなっているとの情報を聞いて、インターネットもできるものが欲しくなった。そうすると値段は1万円ちかくになるが、5年以上は使うことを考えるとそれほど高いとはいえない。結局インターネットをできるものにした。
 以前、クラスでインターネットができない携帯を使っているのは自分を含めて3人しかいないと息子が嘆いていたことを思い出した。自分の高校時代には、友人が皆もっている機器は自分も欲しかった。息子は決して自分から買ってくれとはいわないが、友人たちを羨ましく思っていることは解っていた。さすがに、自分だけ買うのは後ろめたいので息子にも買ってやることにした。
 何軒か回って一番安かったカーザ・デ・バイアという量販店で購入することにした。驚くべきことに一番高い店と比べて100レアル(約3000円)も差があった。1万円のものを買うのに3000円も差があれば堪らない。やはりこまめに調査しないとダメだということを再確認した。
 店にいくと、ちょうど息子が欲しい型は展示品しかなかった。「これしかないけど大丈夫よ」売り子の、すきっ歯黒人のオバさんがニコニコ笑いながらいう。息子はそれでもよさそうな感じではあったが、ブラジル人の扱いの悪さは日本人の比ではないから、それは諦めさせて買わないことにした。
 クレジットカードで購入するために会計に行って暗証番号を押そうと画面を見ると、液晶に現れている価格が製品の2倍以上になっている。「どうしてこんなに高いんだ?」と聞くと会計係のおばちゃんが2枚の用紙を見せて、「これとこれの合計だから、この値段よ」という。見ると、断った携帯まで買うようになっていた。「・・・・これは買わないよ」というと「あそう」と言ってあっさり了解した。きっと、すきっ歯おばさんの勘違いと思っていたが、製品をとりにいくと、「あら、もうひとつの支払い用紙は?」とこのオバさんが聞いてきた。こいつははじめから引っ掛けるつもりだったのだ。クレジットで一旦支払うと、キャンセルすることはなかなか難しい。以前、日本科から来た知人がキャンセルしたにもかかわらず、しっかりその金額がついていたことがあったし、キャンセルしても決して信用できない。
 このオバサンの下品なニヤニヤ笑いにだんだん腹が立ってきた。うまくすれば、僕が購入すると思ったのだろう。まったく油断も隙もあったものではない。ブラジルでの買い物は細心の注意を払う必要がある。


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