11・25 身近に迫る犯罪 (2012/11/26)
唯一つきあいのある隣人、パウリーニョから、20階に住む独り者のアラブ系爺さんのアパートに強盗が入ったという話を聞いた。僕のアパートのわずか2階下だけに驚いた。 爺さんがでかけているうちに、扉を打ち破り侵入したらしい。そんなタイミングよく出かける間に侵入するなんてどう考えてもおかしい。門番が手引きをしている可能性が高い。エレベーターの中に取り付けられたビデオカメラや建物内の出入り口のビデオカメラには不審な人物は映っていなかったことから「どう見ても、住人の仕業だよ」とパウリーニョはいう。この建物は大きいのでかなりの住人がいる。セントロからすぐ近くというロケーションと市の文化遺産にもなっている古い雰囲気のある建物なので、芸術家や記者、大学の先生などの知識階層の住人が多い反面、麻薬の売人などもすんでいるようであるから、強盗がいてもおかしくない。 昨日、エレベーターがたまたま20階で止まり、2人の夫人が乗り込んできた。「いいアパートね・・・」という二人の会話が耳に入り、都会のアパートに1人で住むのは大変だから、あの爺さんもついに売る気になったのかな? と思っていた。その後すぐに、パウリーニョの話を聞き「そうだったのか・・・」と納得がいった。 うちには、犬がいるし、どうみても金があるようには見えないから、強盗に狙われる可能性は少ないと思うが、仕事の関係上、旅行に出ることが多いので気をつけなければならない。僕のアパートのドアには2つ鍵をつけているのだが、面倒なので今まで外出するときは、1つの鍵しかしめていなかった。これからは両方ともしっかりかけようと思っている。 麻薬組織と警察の抗争関係の犯罪がセントロでも行われるようになったし、犯罪がどんどん身近にせまってきているような感じがする。気をつけなくては、と思う。
 | サンパウロは好きな町なのだが、治安がどんどん悪くなりすみづらい町になってきた |
|
|