11・27 無償の好意への対応 (2012/11/28)
「今日は雨が降るよ」いつも買う肉屋のおっちゃんが、肉の塊から、頼んだビッフェ用の肉をそぎ落としながら言った。僕がメルカードに来る頃から、外はどんより曇り、今にも雨がふりそうな天気だったので、そりゃ降るだろう、と思いながら聞いていた。急にそんなことを彼がいったのには、何か訳があるのかもしれない。そう思いなおし、「どうして?」と聞いてみた。 「今日は肉に湿気があるからさ」 う~ん、なるほど・・・。こういった、長年の経験から裏打ちされた事柄は聞いていて非常に面白い。 このアラブ系のでっぷりと太ったおっちゃんも、普段何も考えていないようでちゃんといろんなことを考えているのだ。感心してしまった。 そういえば、「うちにもナチュラル・バイアグラはあるよ」と言って、牛の足の骨の骨髄を取り出し食べさせてくれたのもこのおっちゃんだった。 おっちゃんの家系は代々肉屋を営んでいるそうで、今息子も一緒に働いているから、ゆくゆくはこの店をつぐのだろう。 息子が、「この前撮ってくれた写真、ママイが気に入って、ちゃんと額に入れて飾っているよ」と言ってくれた。撮った写真を大事に飾ってくれている、と聞いて僕もすっかり嬉しくなった。こういう話を聞くと、あげてよかったという気になる。もっとも、写真をあげても逆に文句をいうジジイのミュージシャンもいた。あんまりうるさく言うので、もうあげるのもやめようかと思ったほどである。それからは写真をあげるん人も選ぶようになったし、記念に撮りましょうか、ということも相手に頼まれない限りはなくなった。 僕も文句が多い方だから人からの無償の行為に気がつかないうちに文句をつけたことがあるかもしれない。人からの無償の好意は、ああだこうだと文句をつけず素直に喜んで受けいれるよう、気をつけたい。
 | テストとは全く関係ありませんが・・・。路上パフォーマンス。妙に色っぽい。顔を見せるのを待ったが、なかなか見せてくれず諦めた。 |
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