12・5 天才建築家、ニーマイヤー逝く (2012/12/06)
昨晩、好きだったブラジル人建築家、オスカー・ニーマイヤーが亡くなった。昨晩夜遅く花火がうるさくなっていたのは、追悼の意味があったのかもしれない。 100歳を過ぎても精力的に活動をしていた人だけにまだまだ大丈夫だと思っていた。それだけに非常に残念である。サンパウロだけでも18の建築物のデザインがあり、ブラジリアは彼の作品群の巨大な展示場ともいえる都市である。その他、ニテロイ、クリチバ、ヴェロ・オリゾンテなどにも彼のデザインした建築物がたくさんある。その中でも僕が一番好きな彼の作品は、ニテロイの宇宙船のようなニーマイヤー美術館と、サンパウロのコッパーンビルである。どちらも、彼の特徴である、流れるような曲線が美しい。 飛行機が大嫌いな人で、移動はいつも車だったらしい。彼の、こういう人間臭い話を聞くと、逆になんとも言えない温かみを感じてしまう。そんな所が彼の作品にも出ているような気がする。 彼の最後の作品である塔が、ブラジリアでちかじかお披露目されるらしい。もう、彼の新しい作品が見られないのは非常に残念である。御冥福を祈りたい。
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