12・19 40代終わりにして村上春樹 (2012/12/20)
村上春樹の小説をはじめて読んだ。読んだのは「ノルウェーの森」。僕が大学生の頃出て話題になった本のような覚えがある。当時は、あまりに評判になりすぎ、アマノジャクの僕は逆に読む気にならなかった。主人公が大学生なので、当時もし読んでいたら、もっと違った印象を受けていただろうし、かなり影響を受けたのではないだろうか? 透明感を感じる不思議な読後だった。2日で上下読みきったことを考えると、やはり面白かったのだろう。しかし、読み終えて、これは面白かった、という感動や満足感がない。何故だろう。どうも、不思議な小説だ。 まだ、2冊しか読んでいないのになんともいえないだが、この2冊を読んだ限りではなぜ村上春樹がノーベル賞候補になったのか良くわからない。僕の中ではノーベル賞というと社会的なメッセージが強い作品を書く作家がもらうものだと思っていたからだ。 異なる文化、環境を超えて、世界中で1Q84が読まれ、人気を得ていると言う事は人間共通の心理をついていると言う事だし、何かそれだけのものがあるということだ。凄いことだと思う。そういう点から見ればノーベル賞を受けてもおかしくないのかもしれない。 しばらく、村上春樹にどっぷりつかってしまいそうである。
|