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     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
11・27人のふり見てわがふりなおせ [画像を表示]

11・27人のふり見てわがふりなおせ (2012/12/28) 語学は才能、と思いたい。
 才能のある人はブラジルに3ヶ月もいれば、ペラペラに喋れるようになるらしい。無い人間は僕のように何年いても喋れない。もっとも才能だけでなく、耳のよさ、頭の良さが本当は大いに関係しているのだろうが・・・・・。
 最近、ブラジル人と話す機会が増えたせいか、嫌でも喋らなければならない。ブラジルにきて10年近くは、日本語環境にいたせいか、ほとんどポ語を話さずにすんだ。そのおかげもあり、未だにブラジル人には僕のポルトガル語はわかりずらいようだ。日本語訛りが非常に強いらしい。話す能力に比して聞く能力は意外に簡単に上達していくから、バカにしたり、適当なことをいうとすぐ解ってしまう。
 今日もメルカードで買い物していると、売り子がほとんど僕の言う事を聞いておらず適当なことを返答しかしなかった。「あんた、僕の言う事本当にわかっているの?」と聞くと、意外に僕がすべてを理解していることを知って、「解ってる。解ってる」と言って苦笑いしていた。おそらく、最近、カタコトのポルトガル語しか離せない中国人買い物客が急激に増えて、東洋人が来るとどうせ何もわかっていないさ、とバカにしてほとんど何も聞いていないのだ。
 僕の場合、仕事柄、通常のブラジル人以上にブラジル各地に旅行しているしブラジルの情報も普段から注意しているから、話し始めると、ちょっと頭のいい売り子はすぐに適当なことは喋れないなと気づいてくれる。しかし、頭も勘も悪い売り子は、適当に話して売れればいいさ、としか考えない。その辺でカチンときてしまうことがしばしばある。
 しかし、売り子にしてみれば、僕に詳しい情報を話す必要もないし義務もない。売れればそれでいいのだ。彼が適当な返答しかしないと言って怒る筋合いは僕にはないのだ。帰り道売り子の対応にプンプンしている自分に気づきおかしくなった。売り子にしてみれば迷惑千万な話である。しかし、こういう対応の悪い売り子は次にいくと、たいていいない。
 売り上げをあげるためには、客に対する対応に気をつけ、少しは商品についての情報をしっている方が良いに決まっている。僕自身の仕事はモノを売る仕事ではないが、仕事先に対する対応は当然気をつけなければならない。僕も決して対応が良い方とはいえないので気をつけなければと思っている。まさに「人のふり見てわがふりなおせ」である。

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正月の食材をかいにきた客が今日は多い。特に、エビと塩鱈が人気


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