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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
1・15 犬たち [画像を表示]

1・15 犬たち (2013/01/16) この頃、朝、雨が続き散歩に行けない。犬たちもだんだんストレスが溜まってきたようで、不満げに僕の顔を見るが、いくら見ても、さすがに雨のショボ降る中を散歩する気は毛頭ないから、「雨が降っているからいけない」と諭すと、解ったのか? クウクウ鳴くのやめた。こんな様子を見ていると飼い主ながら、犬たちの理解力には驚かされてしまう。
 特に、オス犬ニンジャは自分の要求などを知らせて来ることがしばしばある。ドッグフードがない、水がない、電話がかかっている、アズミが部屋に閉じ込められて出れない、その他異変があると鳴いて必ず知らせてくる。僕が飼ってきた犬たちの中でもニンジャはトップクラスの頭の良い犬である。
 ただ、気まぐれなところがあり、呼んでもこないことがしばしばあるし、かと思うと、甘えてきたり、難しい性格をしている。僕には、これくらいの猫的な気まぐれがあるのがちょうどいい。もっとも、言うことをきかなくて腹立たしく思うこともしょちゅうであるが・・・・。
 たまたま、ハードディスクの整理をしていて、彼らの古い写真をみつけた。かわいいあどけない顔をしている彼らを見ているうちに家に着たばかりのことを思い出した。ニンジャは、ペットショップの売れ残りでショロン(鳴きんぼ)と呼ばれていた。購入するには大きくなりすぎていた。息子がどうしてもニンジャが欲しいと言い張るので決めたのだが、僕は他の店のまだ小さな子犬の方を強く勧めた。しかし、息子の意思は変わらずしぶしぶニンジャを購入したのだった。
 そんな訳で息子はニンジャにたいして強いこだわりがあるのだが、ニンジャはそんなことも知らず、時に気まぐれぶりをはっきして、息子の言う事を全然聞かなかった。そんなニンジャをみて息子は悲しそうな顔をしていたものだ。おそらくニンジャはまだ小さかった息子をバカにしていたのだろう。ところが最近急激に成長した息子にニンジャも脅威を覚えているようで、素直に言うことをきくようになった。
 犬や息子の成長を見ていると、その関係が微妙に変わっていくので面白い。以前飼っていた犬は14歳で死んだ。老いて死んでいく姿を見るのは本当に辛かった。これから、ニンジャもアズミも老いに入っていく。飼い主の責任としてしっかり見届けてやろうと思っている。

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