3・3 犬たち (2013/03/04)
アズミの口を見ていると、なんかおかしい。もともと歯並びがおかしいことは知っていた。口をあけてみると、上と下の前歯が2本ほど無い。さらに何本か欠けている。これじゃー、ババ犬だ。ニンジャはといえば、ノミアレルギーで毛が抜けてしまい、急に老けてしまったように見える。 考えてみれば、犬たちはもうかれこれ8歳ほどになる。人間の年齢でいえば48歳だから、ほぼ僕と同じ歳になるわけである。歯や毛が抜けるのも当然である。一緒に歳を重ねてきた犬たちが歳をとるのを見るのは少々つらい。もっとも、鏡の中の自分も随分歳を食ってしまったから、もしかしたら犬たちも僕が歳をみるのはつらいのかもしれない。 初代ニンジャも14歳で老衰で死んだ。このときは辛かった。また同じような辛さを味わうのかと思うとぞっとするが、最後まで彼らの世話をするのは、飼い主の責任であり使命であるから仕方がない。 もし、彼らが死んでもまた新たに犬を飼うと思う。そんな辛い目にあうことがわかっているにもかかわらず飼うのはバカなことかもしれないが、彼らと一緒にいることによって、辛いことも悲しいことも癒されてきた。小さな頃から常に周囲に動物がいたこともあり、もう僕には動物たちなしの生活は考えられない。
 | アズミは、上の前歯が1本ない。下は1本抜けて欠けた歯が数本。もうババ犬 |
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