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     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
3・9 タランチーノ映画特集

3・9 タランチーノ映画特集 (2013/03/09) 映画館で映画を見るなんて何年ぶりだろう。
 タランチーノ監督映画特集が、セントロにある銀行経営の文化センターで行われており、その中に日本映画があったので見に行った。
 サンパウロの映画館も日本同様、映画館でみる映画は非常に高い。数年前僕がよく見に行っていたころで800,900円していた。今は1200円くらいするのではなかろうか。そんなわけで、よっぽどの映画好き以外の一般人は、3枚で500円ほどの海賊版を買って家でみるのが普通のようである。一般人にとって映画館は映画を楽しみに行く所というよりは、デートや友達たちと見に行く、皆で一緒に楽しむ娯楽の場所なのだ。
 この銀行が経営する文化センターは小さな映画館や展示場、舞台などがあり、格安でさまざまな文化関係の催しものを鑑賞できる。去年末にはモネやピカソなどの世界的な有名画家の絵画を無料で見せたこともあった。
 今回行った映画館は70人収容の非常に小さなモノだが、料金はわずか200円。ブラジル銀行の口座を持っていれば、さらに半額になるらしい。ブラジルは、芸術に対して本当に寛容なのだ。お金がなくともなんとかがんばれば、世界の一流の芸術作品を見たり、聞いたりすることができる。ただし、ものすごい人が訪れるので、よっぽど時間的に暇な人でないと利用するのはむずかしい。
 タランチーノ監督についての知識は、ほとんど無かったのだが、監督が影響を受けた、タケシの映画や数本の日本映画が一緒に上映されていたのでタランチーノ監督の作品を見るというよりは、日本映画を見に行くというのが本音であった。
 5時半から始まる監督の「KILL BILL2」と8時の日本映画「修羅雪姫」チケット2枚を昼に買った。時間間際だと売り切れてしまって買えない可能性があると前日に行ったときに窓口のおばちゃんに言われていたからだ。
 kILLの方は字幕で、英語もポ語も苦手な僕には、聞き取れなかったり、読み切れなかった部分もかなりあったが、タランチーノ監督お得意の犯罪と暴力の姿を描いた作品のストーリーは明快で1をみていなくてもなんとか理解できたし、思わず引き込まれて見入ってしまった。「修羅雪姫」は梶芽衣子主演の映画で切った張ったの血がドバドバ、ビューの超B級映画で、その安っぽい作りにブラジル人が笑うほどだった。一緒に見ていて、日本人の僕としては恥ずかしくなってしまったが、KILLにはどことなく似ている部分が多くあり監督がかなり影響を受けていることが解った。そういう意味において、2本一緒に見れたことは非常に良かった。
 家に帰ってサイト調べてみると、監督はかなり日本の映画やアニメに影響を受けていることが解った。偶然にも監督は僕と同じ年だと知りさらに親しみがわいた。


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