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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
3・18 安くておいしくて、サービスが良くて [画像を表示]

3・18 安くておいしくて、サービスが良くて (2013/03/18)  最近、野菜ばかり食べているので、がっちり肉を食いたい! 食いたい! と思っていた。ちょうどそんなところに友人から電話がかかり、肉を食いに肉専門のレストランに行くことになった。
その名も「スジーニョ」。店を開けたばかりのころは小汚い=スジーニョ、安い店だった、ことからこの名がついた、と知人から名前の由来を聞いたことがある。当時は安くてボリュームがあり、夜遅くまで営業していたことから娼婦や夜中の労働者、ボヘミアンなどによく利用されたらしい。僕が一番最初に人に連れて行ってもらった20年前には、そんなボヘミアン的雰囲気が漂っていた。骨付きの巨大なスTボーン・ステーキにはぶったまげた。
しかし、ここ数年その安さとボリュームが受け、今や雰囲気はすっかり変わってしまった。通りの角にあった店は3階だてとなり、周囲の建物を買い込みぶちぬいて巨大なレストラン専門店になってしまった。肉のボリュームは随分小さくなってしまったが、それでも普通の店よりは幾分ボリュームがあり、少々安いので週末になると並ぶほどの人が訪れる。もっとも安いとは言っても、普段、リベルダーデの庶民の味方、中華レストラン(二人で約50レアル=2400円)にいくのがせいぜいな僕には十分高級店ではある。
 今日はTボーンのステーキを攻めようかと、メニューを見ていたが、チラリ横のテーブルを見ると、ちょうどT-ボーンを食べているのが目に入った。僕がイメージしていた大きさに比べると随分小さい。急きょそのTボーンはとりやめコントラフィレ(29レアル約1400円)にすることにした。焼き方はアオ・ポント(メディアム)。でてきた肉は厚さ1.5センチ、20センチほどの肉塊。さあ、食べよう! とナイフを入れようとしたがなかなか入らない。明らかに焼きすぎて肉が固くなっている。それでも脂肪付近の肉はジューシーでなかなかおいしかったので文句を言わずに食べることができたが・・・・。
 それにしても従業員のサービスも含め、がっかりしてしまった。一度トイレに立った。せまいテーブルの間を通り抜けてトイレを向かおうとしたのだが、どのガルソンも避けようとしない。それどころか、後からどんどん割り込んでくる。ふつうのレストランだったら、優先的に客を通すのだが・・。押し寄せる客に対応するために、肝心な肉の焼き方もサービスもすっかり低下してしまっている。まあ、最近のサンパウロでは、この値段とボリュームでは他に選んでいくところがないのでここに来るしかないのではあるが・・・。でも、これでは早晩、客は減るだろう。サンパウロでは安くて流行っている店にはいくべきではないのかもしれない。
 安くておいしくて、そのうえサービスがよくて、そんな3拍子揃った店をサンパウロで欲しがる僕が無理を言っているのかもしれない

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あきらかに焼きすぎ


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