3・19 メルカードのお気に入り (2013/03/20)
メルカードの、最近のお気に入りはマグロのアラ。頭、心臓など。心臓にいたっては誰も買う人がいないので捨てていたらしい。魚屋の、日系のおじさんに頼み込んで、おいてもらっている。どうせ捨てるのだからと言って無料わけてもらっている。頭は、人間でいうと後頭部にあたる部分でほとんど肉ばかり、そのうえ脂がたっぷりのっているので焼いて食べるとおいしい。息子と彼の友人はすっかり気に入り、また買ってきて! というほどである。値段も非常に安い。 当初はしっぽの付け根部分を買っていたが、脂がほとんどなくあまりおいしくなかった。クジラの尾の身というとおいしいことで有名なので、きっとマグロもおいしいと思っていたが大外れだった。もしかしたら、クジラの尾の身は部位が少し違うのかもしれない。 マグロのアラは、値段も安いし、おいしい、僕にとっては最適の食べ物ではあるが、だんだんブラジル人たちもおいしいことを知り始め、買い求める人が増えてきているようである。もちろん。お金持ちが買うのは身の部分でアラなぞは見向きもしないが、余裕のないひとたちは喜んで買い求める。そんなわけで、だんだんマグロの頭を買うのも難しくなってきている。昔は魚など見向きもしなかった貧しい人たちが魚を食べるということは、それだけブラジル人の食の幅が広がってきているということである。良いことである。
 | マグロの心臓。さすがに生では食べないが、焼いても醤油煮にしてもおいしい。 |
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