3・26 警察の親切 (2013/03/26)
人相が悪いのか、あるいは危なそうな雰囲気が漂っているのか、僕はよく警察の尋問を受ける。京都に住んでいるころは府警によくされたし、ブラジルでも数度呼び止められ尋問を受けた。一度などは、素直に身分証明書をみせなかったので、「警察署に連れていくぞ、ブラジルの警察は日本の警察のように甘くないんだぞ。なぐるんだぞ!」と凄まれたこともあった。また、カメラをむき出しにして手にもって歩いると、呼び止められて、「そのカメラどこから盗んで」などとわけのわからん容疑をかけられたこともあった。 根が「いごっそう」のためか、警察や権力などを笠にきている奴のいうことは聞きたくないのだ。いごっそうを検索してみると、「快男児」「酒豪」「頑固で気骨のある男」という意味があった。もっとも僕の場合は快男児でも酒豪でも気骨のある男でもなく、単なる頑固なだけではあるが。 というわけで、今まであまり警察にはいい印象をもったことは一度もなかった。ところが、まだ薄暗い朝6時ごろ写真を撮っていると、わざわざ僕の写真を撮っている近くまでパチカーを乗り付けてくれ、強盗避けをしてくれた。初めは、なんだこのパトカーは邪魔だ! 何かいいがかりをつけたいのか?」などと思ったが、よくよく考えると、ぼくを守るために、近くにパトカーを寄せてくれたのだった。 長い望遠レンズをつけ三脚をにおいての撮影で目立ったのだろう、泥棒の心配をしてくれたのだった。初めて、警察に優しくしてもらった。僕自身に警察に変な先入観があるから、今までは、それがいつも顔にでていたのかもしれない。人に親切にされたかったら、いつもニコニコ愛想のある顔をした方がいいに決まっている。特に、人の写真をよく撮る僕には、いつも愛想のある顔をしていることは必要なことだ。これからは、もうちょっと愛想のよい顔をするように心がけようと思う。
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