4・2 息子16歳 (2013/04/03)
息子がキックボクシングをやりたいという。 バレーをやっていたのだが、身長が175センチほどで止まってしまい、上のクラスを目指すことができないことを知って関心が失せてしまったようだ。ブラジルには2mクラスが普通にいるから、クラブなどの選抜試験を受けても落ちてしまうのだ。彼自身、何度かクラブの選抜試験を受けに行き、やっとひとつのクラブに受かったようだが、遠い上に環境が悪いので辞めてしまった。 ブラジルの学校には部活などないので、YMCAのフィットネスセンター、バレーに週4回ほど通っている。母親が言うには、それでも若い煮えたぎる血はおちつかず、イライラがなかなか抑えきれないらしい。グレて変な方向に走るよりはスポーツにエネルギーが注ぐのは良いことであるが、本当は勉強にもっとエネルギーを注いでもらいたいのだが・・・。しかし、なかなかそうもいかないようである。もう16歳にもなると周囲が言ってやるものでもないし、言われてもきかない。自分で納得してやるしかない。 キックボクシングや、ボクシングは鼻がつぶれて醜くなるよ、と言っても、それでもやりたいという。息子の鼻は母親譲りで、イタリア人にしばしば見られる団子鼻である。本人も激しくそれを気にしているようなので、それでもいいということはよっぽどやりたいのだろう。鼻がもっと醜くなって困るのは自分であるから、それほどやりたいのならやれば、と母親ももうサジをなげている。 16歳といえば、まだ大人ではないが、自分である程度判断してできる年ごろである。他人に迷惑をかけないことであれば、周囲が忠告して、それでもやりたいのなら自己責任でやらせるしかない。そう思っている。
|