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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
5.4 寿命 [画像を表示]

5.4 寿命 (2013/05/05)  息子が泊りがけで友人のパーティにいくらしい。朝6時まで踊って日曜日に昼に帰ってくるという。
「危ないからダメダ」いいかけたがやめた。もう16歳にもなれば、親の言うことなどほとんど聞かないし、ブラジルでは、夜中を徹して踊るのは普通のことらしいからしょうがない。娘、息子を3,4時ごろにディスコに迎えに行った、という話を友人・知人からよく聞く。そういう話をしっているだけに、一方的にダメダ、ダメダとは言えなかった。
 しかし、こうしたディスコやパーティは、危険と隣合わせであることは確かである。南ブラジルの地方都市のライブハウスが火事になり200人以上の若者が死亡したし、サンパウロでも、深夜のダンスパーティやディスコで喧嘩が起こりしばしば死人が出ている。こうした場所では、酒が入りただでさえ普段とは違う精神状態に、麻薬が加わるから、抑制がきかなくなり死にまで至らしてしまうのだろう。
 以前、学生相手の1泊2日ほどの短期のクルーズが流行したことがあった。酒と麻薬でほとんど船内は乱交パーティ状態だったらしい。記憶にはっきり残っていないが、たぶん死人がでたと思う。その実態がテレビや新聞などのマスコミで取り上げられ、今ではまったくそのようなクルーズは聞かなくなった。
 ブラジルは、麻薬、銃などが簡単に手に入るし、道徳意識も薄い。ちょっとした喧嘩やいざこざでも、案外簡単に死につながってしまう。それだけに恐ろしい。もっとも、夜出歩かなくても、昼間でも、警察と強盗の銃撃戦で流れ弾にあたったり、無謀な運転による交通事故など、常に死と向い合せである。かといって家にこもっているわけにもいかないので、気を付けて行動するしかない。
アクシデントに出会わなくても、病気にかかって死ぬこともあるだろうから、世界中どこに住んでいても結局は同じで、短命か長命かは、最終的には、その人の持っている運、寿命かな、と最近思ってしまう。

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夕焼けの写真は意外に難しいことを知った。沈むのは早いし、日によって沈む位置がまったく違うし、大気の具合によってまったく色が違う。


 


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