5・8 インフレ再燃? (2013/05/09)
インフレが7%ちかくになった。数字だけみるとわずかなものに感じるが、実際スーパーマーケットに買い物をするとすべてのものの値上がりに驚く。わずかなものしか買っていないのに50レアル(約2500円)札を出して、おつりはほとんどない。去年同じくらいの買い物をして30レアルくらいで済んだのに! 食料品が上がれば、当然レストランの値段はもっと上がるわけで、1度食べに行けば、安いところでも30レアル、まあまあのところで150レアル、100レアルはかかるから、僕などはとても食べに行く気にならない。最近はせいぜい行って、「すきや」か、リベルダーデの中華料理になってしまった。それでも15レアル(750円)はかかる。 日本の一般庶民の賃金に比べると、ブラジルの一般庶民の賃金は半分以下であるから、このレストランの価格は本当に高い。今、日本の人がサンパウロに来たら、あまりの物価の高さに驚くと思う。 大統領はなんとかインフレを抑えようと躍起になっているようだ。自分達の給料は平気で2倍も平気で引き上げるのに、一般人の給料は5%上げるのにもしぶる。まず自分らを正せ! と言いたい。 もう、ブラジルに長年住んでいるが、政治家が自分達の給料を率先して下げたという話など一度も聞いたことがない。それどころか、汚職、汚職ばかり、それがばれても、平気でもみ消してしまう。議会で突っ込まれても「それ以上、つっこむと、すべてばらすぞ」と逆に凄むありさまである、もうお話にならない。 政治家が、こんなありさまであるから、貧乏人はせっせと犯罪を行う。殺人、強盗、誘拐・・・犯罪が絶える日など皆無である。それどころか、残忍な犯罪が増えている。 お金をもっていても、犯罪に巻き込まれることを考えると、高い車には乗れないし、高級レストランにいくこともできない。高級マンションに住んでいくら警護を固めても安心してすめない。これだけ凶悪犯罪が普通に起きる社会になれば、たとえ金持ちでも安心してのびのびと快適にはすめない。この国では普通にちょっと貧乏くらいが一番良いのかも知れない。 そんな住みづらいブラジルになぜ住むのか? 自分でも不思議に思うが、「やっぱりブラジルがすきなだから。20年以上住んでいるので、他の所に移るのは大変だから」としか言いようがない。しかし、もし、凶悪犯罪に遭遇したら? 遭ってみないと解らないが、それでも暮らし続けるか、すべて処分して日本に引き上げるか、他の国にいくか、なんとも言えない。
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