最近、ブラジル人の道徳意識も随分よくなったと思う。まず、「ごめんなさい」と謝る人が増えた。以前は、謝まる人は皆無といってもよかった。その他、エレベーターなどの出入りで、人に先を譲る人が増えたなどなど、ちょっと感じるだけでも、いろんな面で人々の道徳意識は向上してきたと思う。 　やはり、インターネットで世界中の情報が流入するようになり、人々の意識も向上したのであろう。道徳意識の欠如した中国人が海外で起こす恥知らずな事件や対応に驚きの声を上げるブラジル人を見かけるようになったし、そういう意味においては、中国人はまさに反面教師と言える。 　当然、経済が安定し、生活が良くなったこともあげられるだろう。人のことを思いやる余裕が生まれ利己的な行動をする人が幾分少なくなったように思う。さらに外国に旅行をする人が激増し、世界的な常識、道徳意識を身につける人が増えた 　もっとも、車の運転など、もう少し人のことを考えろ、規則を守れ！、と言いたくなるときもまだまだたくさんあるが、あまり悪い部分だけみていてもストレスが溜まる一方なので、僕自身、この頃はできるだけ良い点を見るようになった。しかし、３，４人が話しながら道いっぱいに広がって歩き、正面から人がやってきてもほとんど道を開けようとしない習慣は、どうしても許せない。

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