5・13 アズミとニンジャ (2013/05/14)
雄犬ニンジャがキュンキュン鳴いているので具合でも悪いのかと思い隣の居間を覗いた。 見ていると、ニンジャがアズミの近くによろうとすると、アズミがうなりをあげて怒っている。何度も何度も繰り返すが、アズミはそのたびに跳ねのける。それで居たたまれなくなって、ニンジャが鳴いているようなのだ。 アズミは性格のきついメス犬で、最初にうちに連れてきたときも、倍はありそうなニンジャを押しのけてエサを食べた。ニンジャがちかよろうものなら唸ってちかよらせなかった。他の犬が大嫌いで散歩中に他の犬に出くわすと、相手の大小関わらず吠えかかっていく。そのくせ怖がりで、粗相をしたり、悪戯をして僕が怒ると、ぶるぶる震えるような犬である。 こんなきついアズミであるが、ニンジャは彼女を深く愛しているようで、常に一緒にいたがる。そして寝るときは、彼女の長い胴に頭をのせて寝るのが好きだった。今日も、いつも通りこのポジションで寝ようとしたら、何故かアズミが許してくれない。それでニンジャはキュンキュンないているようなのだ。人間の年にしたら50近い爺犬が、頭を置かせてくれないと言ってキュンキュンないている姿は妙に滑稽であった。 彼らは今年で9歳。そろそろ10歳、最近2匹ともめっきり毛が少なくなり老いたような感じがする。もしどちらかが早く死んだら、どちらにしろ1匹ではさびしくて耐えられないだろう。そして彼らよりも僕自身がさびしくて耐えられないだろう。そうなる前に新しい犬を購入しなくては思っている。
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