6・6 デモ行進 (2013/06/07)
太陽が沈み、町がすっかり闇に覆われた6時半、太鼓や、人々のシュプレヒコールが聞こえてきたので、窓の下を見ると9・デ・ジュリオ大通りをデモ行進が進んでいた。写真を撮りに行こうかと思ったが、暗いのでやめた。デモに参加した人が多いのと、ヘリコプターが上空を飛んでいるのが気にかかったが、最近、デモが多いのでさして気にもしていなかった。テレビのニュースを見ていても、何も報道されていなかった。 今朝、起きてニュースを見ていて驚いた。昨日、撮り損ねたデモがパウリスタ通りで、主催者がデモ行進に参加した人々をコントロールしきれなくなり暴動になってしまったのだ。学生を中心としたデモ参加者はメトロの駅の破壊し、ゴミに火がつけ、荒れに荒れた。ついに機動隊が出動し、ゴム弾などで制圧された。その映像を見ていて、写真を撮りに行くべきだったと深く後悔をしてしまった。 どうやら、バスの運賃の値上げに反対して、リオ、ゴイアニアなどの都市と連携して行われたデモ行進だったようである。今まで、サッカーのファンが、応援チームが負けたことに腹を立てて、お店や銀行を打ち壊したことはあったが、デモが暴動になったのは、僕が知っている限りでは初めのことである。今年は、デモがいつもにまして多い感じがする。 物価高、悪化する通勤ラッシュ、最悪の治安、横行する政治家の汚職・・・・、サン・パウロ市民は破裂する寸前まで来ているような気がする。
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