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     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2020/07/10)
6・21ブラジルのデモに思う [画像を表示]

6・21ブラジルのデモに思う (2013/06/21)  サンパウロで始まった、バス料金値上げのデモはブラジル全国に波及し、昨晩は108の都市でデモが行われた。サンパウロでは、昨日の時点でバス料金は値下げされることが決まった。
しかし、デモ抗議はおさまることはなく、保健、教育、生活の向上などを掲げて、昨晩は10万人の人々がパウリスタ大通りに集まった。「ワールド・カップはいらない、より良い教育と保健を!」や政治家の汚職贈賄を追及するプラカードが目に付いた。学校の先生が子供たちと参加したり、子供を連れて参加している人も多かった。もめ事や、破壊行為が起きそうになると「暴力反対」と人々が叫び、極めて統制のとれた健全で安全なデモという印象を受けた。
 今日、テレビで見ていると、サンパウロでは、略奪や暴動はほとんどなかったようだが、リオやブラジリア、ベロオリゾンテなどでは暴動や略奪がおき、警官・機動隊と激しくぶつかったようだ。
 今回のW杯では、政治家、資本家が砂糖に群がるアリのごとく群がり計上されたお金は尽きかけているらしい。開催地の交通機関の整備などにお金が回らなくなっている状態で、さらなるお金を国民の税金から絞り出そうとしている。
中・下階層の人々は、まんぞくな公の病院施設もなく、公の病院には医者の数がたりないのが現状である。どうしようもなくなった政府はヨーロッパなどから医者を呼び寄せる計画を立てている。自分らの汚職・贈賄を止め、国民のためにお金を使っていればこんなことにはならなかったはずである。ブラジルの税金の高さはトップクラスにもかかわらずこの有様であるから、いかに政治家が公金を横領しているかがわかる。こんな現状を見ていると、国民がやっと爆発したのも解る。もうヘラヘラ笑って、ブラジルの政治家はいつもこうだから、なんて他人事のように言う時期は過ぎたのだ。
ニュースサイトを見ていると、トルコのデモは、スローガンがあやふやになりうまく収束するのが難しくなっているようだ。ブラジルのデモも要求が多様になりすぎてわかりずらくなりはじめている。要求を絞り、より具体的なスローガン打ち出していくべきだと思う。
W杯効果はもちろんいろいろあるが、今、政府の一番の弱点であるW杯の反対をスローガンにあげ、政治家、資本家の汚職をつきあげていくのも、ひとつの手道であると思う。
 長年ブラジルに住みながら、日本人としての立場、考えを貫いてきた。パウリスタ通りで、参加した人々と一緒に歩いていると、この国に良くなってほしい、よくしたいと、いう気持ちがふつふつと湧いてきた。今まで、これほどまでにブラジルに親密感を感じたことはなかった。僕もやっとブラジル国民のひとりになりつつあるのかもしれない。

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