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     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
8・10 なくなってわかるありがたみ [画像を表示]

8・10 なくなってわかるありがたみ (2013/08/10) 最近、何故かわからないが、血圧が下降し、上は120をきり110台に、下は80台低いときには70台になることがしばしばあるようになった。別に、大したことは何もやってないが、最近変わった点といえば、玉ねぎを食べるようになり、熟睡できるようになったくらいである。もしかしたら、熟睡できることが、血圧の下降に影響しているのかもしれない。
5年ほど前に病気をして、それ以来健康には気を付けるようになった。ときどき、今でもあの頃の苦しさが蘇ることがあるが、2度とあんな苦しさを味わいたくない。ほとんどお酒も飲まなくなったし、毎朝散歩をするようになったし、食にも気を使うようになった。今では、健康管理が趣味と言えるような感じである。長生きをしたいなんて、まったく思いもしないが、病気はもうこりごりであるし、いつでも自分のしたいこと(旅と写真)ができる状態でいたい。
 毎週土曜日にバスに乗って無農薬野菜の販売所がある公園に朝8時ころ出かける。その公園はかなり大きな公園で、樹木がうっそうとし朝の空気がすがすがしく気持ちが良いせいか、ジョギングやウォーキングをする人が多く見かけられる。驚くことに、その90%は30代後半の人々である。時折、金髪、ポニーテール、遠目にはスタイル抜群の女性が走ってくるので、てっきり20代の女性かと思っていると近くでみると、40代ほどのおばちゃんでがっかりしてしまうこともしばしばである。僕もそうだったが、若い人々は、朝早く起きてジョギングや散歩などは面倒くさくてやる気にもならないだろう。やはり、歳をとらないと、若さと健康のありがたみが解らない。
 無農薬野菜を買いに来る人々も、そのほとんどは中年以上である。20代の人などはほとんど見かけない。今更、僕を含めて中年が一般に販売されている農薬がかかっている野菜を食べてもさほど健康には害はないだろうが、やはり安心して食べれるものを食べたいという気持ちが強い。きっと他の買い物客もそうなのだろう。子供や若い人が、体内に有害物質が蓄積しないように無農薬野菜を食べるべきだと思うがなかなかそうはいかない。今のブラジルの若い人は野菜など見向きもしないだろう。僕自身、子供の頃、野菜は嫌いだったし、肉類や即席ラーメンやファーストフードを食べたかった。しかし、幸いなことに母が、うるさいほど食にこだわる人で、健康を害するものは一切たべさせず、無農薬野菜を食べさせてくれたおかげで僕も自然に無農薬野菜を進んで食べるようになった。今になって母のありがたみがわかる。
 若さも、健康も、そして両親も、なくなってみないとそのありがたみがわからない。いろんなものがなくなって、最近やっとありがたみがわかるようになってきた 

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