移民百年祭 Site map 移民史 翻訳
南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
8・10 ブラジル人的に

8・10 ブラジル人的に (2013/08/11)  昨日、母の実家のある、高知の江川崎で、40°を越えたらしい。江川崎は、ちょうど四万十川の上流にあたり、小さいころ夏休みには川でよく水遊びをしたものである。だから江川崎というと、僕の頭では楽しかった水遊びとだぶり、涼しいイメージしかないだけに、40°の暑さというのは、ちょっと想像がつかない。
 先週は、サンパウロも暖かいというよりは暑い日が続き、日中は30°を越えていたと思う。真冬だというのに、30°越え、というのは、ちょっと暑すぎるが、寒すぎるよりはありがたい。肌寒いほどの寒さがすきだったのに、ここ数年、すっかり寒いのが苦手になってきた。温暖なサンパウロの気候に体が馴染んできたような気がする。
 気候もそうだが、最近、性格的にもブラジル人的になってきたような気がする。僕はもともと悲観的な人間なのだが、楽観的になってきような気がする(いいことなのか悪いことなのか解らないが・・・)。ブラジルの悪口を日本のニュース記事などで見かけけると妙に腹立たしく感じるようになった。デモなどに参加していても、妙な共感が自分の中にも芽生えているのに気づき驚いたこともある。
 考えてみれば、人生の半分近くをブラジルにいるわけだから、少しはブラジル人的になってきてもおかしくはない。しかし、日本的な雰囲気というか、外国人的な雰囲気は、まだまだ消えていないようで、未だに英語で話しかけられることはしばしばである。やはり、毎日、日本食を食べ、日本語のニュースを見、日本語の本を読み、頭の中は日本語だし、日本そのものであるから、醸し出す雰囲気は日本人なのかもしれない。完全にどっぷりブラジル人の中に入っていれば、おそらく今頃はブラジル日系人そのものになっていただろう。そうなることができなかったことが、ちょっと残念ではある。
 
 


前のページへ / 上へ / 次のページへ

楮佐古晶章 :  
E-mail: Click here
© Copyright 2024 楮佐古晶章. All rights reserved.