8・15 今日もデモ (2013/08/16)
それにしても今朝は、寒い。そのうえ結構風が強い。こんなに寒く感じるのに11度とは・・・。10°前後で寒いなんて言ってたら、笑われそうであるが、ブラジルの温暖な気候に身も心も馴染んでしまった僕にとっては今朝は、散歩に起きるのが辛かった。
どうもデモに縁があるようで、友人の事務所に行く途中にセ広場を通ると、デモ集会が行われていた。集まった人は100人も満たなかったが、しばらく付き合うことにした。こうした参加者を見ていると、普通の雰囲気の人はいない。一風変わった服装をしたり、ヒゲをはやしていたり、いかにも活動家という感じがする人ばかりである。すっかり、デモが下火になった今でも参加する人達は、おそらく筋金入りの人ばかりなのだろう。 夕暮れ間際には、霧状の雨まで降り出した。デモを監視する警官も50人以上きており、寒そうに手をこすり合わせている。上からの命令とはいえ、ご苦労なことである。デモ参加者や警官以外にもいろんな人が現れた。酔っ払った路上生活者が、突然手を広げてパフォーマンスを行ったり、売り子がビニールカッパを販売しはじめたり、数人のプロかアマか解らないようなカメラマンがガスマスクにヘルメット持参で現れたり、見ていると結構面白い。カメラマンと言ってもコンパクトカメラを首にぶら下げたような人もいるから、本当のプロカメラマンではないのかもしれないが。 やってきているカメラマンは、警察や機動隊との激突の様子や、激しくシュプレヒコールを上げる人々のデモの様子を撮りたいのだろうが、僕は、デモそのものを撮るというよりは、参加する人々のふとした表情や行動を撮れればと思っているので、これくらいの小さな集まりでも十分面白い。 霧雨が降り出し、僕は行進までは一緒にしなかったが、100人ほどの人々は警官たちを引き連れ霧雨が降る中、セントロの街中へと消えていった。
 | プラカードの前で、寝転がってしまった路上生活者。主催者も迷惑顔 |
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